子宮内膜症、生理痛でお悩みの方
子宮内膜症、生理痛でお悩みの方
若い女性に年々増えている子宮内膜症について、その原因、症状、回復のために必要なことをお伝えします。
平均寿命が延び、出産年齢の高齢化、出産数も減り、明治時代までの女性に比べて月経の回数が400回近くと多くなっています。妊娠する回数が減っているためです。
専業主婦が多かった時代から、長時間勤務をする女性が増えたことによる精神的ストレスも大きく婦人科の症状と関わっています。
子宮や卵巣の病変が増えたことが、不妊の大きな原因になってきています。
【子宮内膜症の原因】
●子宮内膜の組織が子宮内膜以外の場所に成育してしまう。
子宮の筋層内にできたものや卵巣のなかに血液がたまって血腫(けっしゅ)になったものもあります。
●どこに発生しても、子宮の内膜と同様、月経周期に合わせて、発育と出血を繰り返しますが、通常の経血のように出口がないために血腫となったり、まわりの器官と癒着し激痛が起こる。
●生殖年齢女性の約10%にみられるようです。
エストロゲンにより増殖することで性成熟期に多く発生します。
✔️ 卵巣、腹膜やダグラス窩などに発生することが多い。
✔️ 20~40歳代の女性に好発します。
✔️ 生理の腹痛がある-「月経を重ねるごとに増強する」
✔️ 慢性の骨盤痛がある(下腹部痛、腰痛)
✔️ 排便痛、性交痛がある。
✔️ 卵巣が大きくエコーやMRIで認められる。
✔️ 原因不明の不妊、腹腔内の病変が認められる。
✔️ 生理の時以外にも出血がある
✔️ 経血量が多く、夜用ナプキンでも下着が汚れるほど多い
✔️ 赤ちゃんが欲しいのに妊娠しない
働く女性が増えたこと、食生活など生活習慣が大きく変化したことで、婦人科疾患が増えてきています。
正直なところ、東洋医学の知恵を使えば防げることがたくさんあるのですが、この知恵が世の中に広がっていないことが残念です。
いろんな症状の原因がバラバラにあるのではありません!
よどみなく気血が流れていれば身体は若々しく健康を保つことができます!
生理の出血時にできる塊をイメージしてみてください。
子宮に停滞すれば筋腫になり、卵巣に停滞すれば膿腫になり、「熱邪」が加わると癌になる可能性もあるます。
この「気滞」と「血瘀」が悪さする状態を「気滞血瘀証」といいます。
気血が巡らないことが病気の原因になってくるのです。
✔️ 胸や肋骨周囲の刺すような痛み
✔️ みぞおちや腹部の刺すような痛み
✔️生理の出血に塊が多く出る
✔️ 舌の色が紫がかっている
✔️ ストレスによる精神的プレッシャー
子宮と乳房を通っているのは「肝臓」の経絡です。
足の三陰交というツボは「肝臓」、「脾臓」、「腎臓」の3つの陰経が交わっていて、婦人科疾患と肝臓、脾臓、腎臓などの経絡が密接に関わっています。
肝臓の経絡が子宮、生殖器をコントロールしていると考えられています。
『肝』の経絡は全身の気を巡らせるとともに、月経サイクルに大きく影響しています。
生理の出血量や日数、血液の色や状態とも大きく関わっています。
「肝」の働きを整えていくことで、「気」、「血」のバランスが整えられ、病気を未然に防ぐことができるようになります。
生理時の症状はからだを温めることで軽くなりませんか?
温まることで気血のめぐりが良くなります。
「私は冷え性なんです!」と言いながら、生理中に、足元や腰、お腹を冷やしている方が多いです。
冷えると血流が悪くなり、骨盤腔内の血液の流れは悪くなります。
子宮内で古い血が停滞してしまうと筋腫の原因になります。
お風呂やウオーキングは下半身の血流を良くします!!
ぜひ、冷えない習慣を身に付けてくださいね。
女性器と肝臓の経絡はとても関係が深いため、気の停滞や瘀血などによって、子宮や卵巣、乳房などに病状が出る物質を作りやすくなります。
✔️ 気の不足、エネルギー不足
✔️ 下半身の冷えによる血行不足
✔️ 精神ストレス、疲労、過緊張
✔️ 食生活の悪さからの胃腸の弱り
✔️ 日々の運動不足
消化器の中でも肝臓の働きが低下すると、気血のバランスが崩れ、女性の病気や症状の原因となっていきます。
『健康に対して慢心していた私』
私自身、危うく第一子を出産の時にロサンゼルスで帝王切開になるところでした。
妊娠がわかって1週間もしないうちに卵巣に15センチほどの膿腫が現れ、妊娠12週目でオペをして嚢腫を摘出したのです。
やっと、授かった子供に麻酔の影響はないのか?
腫瘍は悪性ではないのか?とても心配でした。
影響はないと言われた痛みどめの薬も飲まず痛みに耐えて夜を過ごしました。
とても元気な娘が誕生したときは、心底ホッとしました。
妊娠までを振り返れば、いろんな原因が考えられました。
知っていれば病気にならずにすんだのにと悔やまれます。
更年期に悩まされた諸症状はオペとの関係は否定できません。
自分の経験がこれからの若い女性たちの力になればと思います。
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